風吹けばアイドル

何見てもアイドルのことしか考えられないクズドルオタのブログです。

グループ展のお知らせとステートメント

どうも。とても久しぶりに記事を書きます。

最近はアイドル現場にせいぜい月1くらいしか行っていないのでネタが無いです。

ポケモンのアニメをめっちゃ観ています。

でもアイドルも大好きです。

姫乃たま認知が欲しい。

 

今週いっぱい、上野でグループ展に参加しています。

 

『バリュープライス』
企画: 荒木美由
2017年11月13日-18日11:30-19:30(最終日は16:00まで)
レセプション11月17日17:00〜

岸井大輔さんのトーク11月18日12:00~
会場: いりや画廊
〒110-0014 東京都台東区北上野2-30-2

記録の意味も込めて、出展作品のステートメントを貼ります。

 

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幽霊が葉を揺らす

2017

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*アイドルとポケモン

私はアイドルが大好きでした。正確には、地下アイドルです。
今でも大好きです。
ただ、特別に応援していた「推し」が活動を辞めてしまってからは、あまりライブにも行っていないので少し距離があります。

私の推しは台湾人の女の子で、主に台湾の高雄で活動していました。
距離も言語も飛び越えて、まるで自分のことのように熱中して応援する気持ち。
遠い他人と何の親密なやりとりもなく、特別に好きになって追いかける。
私が彼女を推していた期間は1年半ほどでしたが、台湾にも何度か遠征に行きました。
彼女の生まれた国だと思えば、すべての見え方が変わります。
アイドルが憑依して、不思議な当事者感覚を持ちながら、異国を歩き回ったことは忘れられません。
彼女は2016年の9月で活動を辞めてしまいました。

彼女はスペックが珍しいアイドルなので代わりなんておらず、完全にロスに陥った私は、ドルヲタブログをぽつぽつ更新するくらいしかできません。
そんな時に人に勧められてポケモンの映画を見たので何気なくテレビアニメのポケモンを調べたら、なんとストックが1000話くらいある。
アイドルの卒業でふさぎこんでいた私は「ポケモンには終わりがない」と視聴を開始しました。

ポケモンといえば、彼女が卒業した年は、ポケモンGOがとても流行した年でもありました。
台湾でもwifiを借りてポケモンGOをしました。
台南を観光中、強いカブトプスが現れてテンションが上がりました。
その頃私が作った「シーラカンスタイワンナイト」という台湾の旅行ガイド同人誌があるのですが・・
その中でも少し書いているように、ポケモンGOポケモンは、とてもアイドルっぽいのです。
アイドルというのは幻の生き物で、おたくの心の中にしか存在しないものなので…。
街中に浮遊しているところもとても似ているなあと思っていました。
(おたくは推しに関連するものを常に街中に探しているものなのです)



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*ぬい撮り

「ぬい撮り」とは、ぬいぐるみを持ち歩いて写真を撮ってSNSにアップすることを言います。
チコリータのぬいぐるみをゲットしたので、早速ぬい撮りアカウントを作りました。
ぬい撮りは楽しい。
最近はsnowという顔面加工アプリが流行っていますが、snowはもとの顔がわからないくらいに加工してしまうアプリです。
顔出ししたくないけど自撮りを載せたいというニーズがあるんだと思います。
その延長にあるのが「ぬい撮り」です。
ぬいぐるみは私の代わりに、いろいろな食べ物や観光スポットと一緒に写真に写ってくれます。
チコリータというキャラクターはポケモンなのですが、ポケモンというのはそもそもがモンスターで人外です。
意味不明な他者のチコに憑依する感覚は、アイドルを推す気持ちに似ている。
「ぬい撮り」をしていると、同じようにポケモンのぬいぐるみを連れているユーザーがどんどんフォローしてくれます。
ある日知らないチコリータにフォローされて(しかもアカウントの名前はi am chikorita)自分が分裂しているような感じになりました。

境界を揺れながら、自分の顔にチコがついたり離れたりする。
揺れるイメージが、私をすごく遠くに偶然に接続する瞬間があればいい。

私が高校生くらいの頃、自分探しという言葉がすごく流行っていた。
自分というものはインドにバックパッカー旅行すると見つかるという。
近頃は自分を統一する必要がなくなったので、探すこともなくなった。
多様であるということは、何者でもなくて良いということなのでは?
私たちには立つ場所だけがある。あとは演じて纏うキャラがあるだけ。

Instagramchicoritajam


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*バリュープライス(グループ展全体のテーマです)

価値と価格という言葉。
私は作家ですが、専業ではないです。
ギャラリーのバイトとゴールデン街の小さなバーで接客業をしていたら、
メイド喫茶で接客と運営業務をすることになりました。
水商売は面白いです。1000円のチャージ料をとって気持ちよくお酒が飲める空間を作る仕事です。
1000円払ってよかったと思ってもらえれば良いだけで何もルールがないのが良いです。
価格なんてどうにでもなってしまうものですね。幽霊のようだ。


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姫乃さんのワンマンライブレポ

姫乃たまちゃんのワンマンライブ『アイドルになりたい』に行ってきました。

姫乃さんを初めて見たのはいずこねこのラストライブ、2014年12月20日
『世界の終わりのいずこねこの終わりの始まり』でした。
このライブは、前半「世界の終わりのいずこねこ」という映画に出てくるゲストアイドルたちのライブとトーク、映画鑑賞、いずこねこライブの3部構成になっていました。

いずこねこ、ラストライブで見せた涙 “不在のアイドル”が辿り着いた場所とは | Real Sound|リアルサウンド


いずこねこの映画も相当素晴らしくて最高でしたが、
この時前半パートで司会とライブをした姫乃たまちゃんのことを一目で好きになりました!!
特に心を奪われたのは、「ねぇ、王子」という曲。

www.youtube.com

この曲は、サビのところで懐かしの手遊び「アルプス一万尺」をする振りがあるのですが、
観客も一緒にこの振りをフリコピするんです。
たまちゃん対客全員がそれぞれアルプス一万尺をするような感じになるのですがこの時の多幸感がすごくて。。
たまちゃんの人柄とか空気感と絶妙にマッチしてて、
心の隙間に住むアイドルだけあって心の隙間に入り込んでくる感じがするんです;;

たまちゃん自身はどちらかといえばアクが強い感じなのに、
さらっとしていて空気を読むのがうまくて司会もとても上手でした。

それ以来とりあえず姫乃たまのグーグルカレンダーをiPhoneに同期して、
近所でやってるイベントにはぼちぼち行くようになりました。

そんな姫乃さんの5年ぶりのワンマンということで、2017年2月7日に渋谷wwwに行ってきました。

natalie.mu
前半は「僕とジョルジュ」(姫乃さんがボーカルのユニット)、後半の前にドサまわりVTR、後半はソロ、アンコールという構成でした。ゲストにたまちゃんのおばあちゃんや、ギターの人とか歌の人とか多くの人が関わってました。

セトリは以下。

僕とジョルジュ

01. 恋のすゝめ
02. 悲しくていいね
03. 巨大な遊園地
04. 恋のジュジュカ
05. 変な恋
06. かえせ!太陽を

姫乃たま

01. 来来ラブソング
02. ねえ、王子
03. マジで簡単なコネクション
04. DSK019
05. たまちゃん!ハーイ
06. 拝啓ジョーストラマー
07. おかえりのうた
08. 静かに静かに
09. 愛はさかあがり
10. 言いたいことがあるんだよ
11. そういうこと
12. 人間関係
13. おんぶにダッコちゃん
14. さよならのワルツ
15. くれあいの花
<アンコール>
16. 三両列車でにゃんだりあ2017
17. たまちゃん!ハーイ

 

姫乃さんのイベントはトークライブや「ひめとまほう」や対バンしか行ったことなくて、アルバムもまだ買っていなくて、こんなにたくさんの曲を一気にやるライブは初めてだったのだけど

あれ?打ち曲がない!!
(多分「言いたいことがあるんだよ」という曲でガチ恋口上が入るのみ。サイリウム無い)

会場は超超満員でしたがドルヲタばかりではなく、ナイスミドルが多いし

そういえばタイトルも「アイドルになりたい」だし
あれこれまさかアイドルライブじゃないのでは?

と途中まで観ててそんなことを考えていました笑

最後まで観て、「姫乃さんはアイドルだなー!」\だなー!/となりましたが!

本当に最高なたまちゃんのアイドル観が垣間見えてまじ良いライブでした。涙

 

アイドルは釣る!いきなりステーキMC
曲間のMCで、いきなりステーキに行ってきた話がありました。
いきなりステーキからなぜか600年後の話になって、600年後も会いましょうね・・!なんて普通3年未満で辞める地下アイドルの世界で時空を超えた壮大な釣りをしてくる姫乃たま。惚れてまうやろ・・・

モデル初仕事MC
初めてモデルとしてお仕事をしたのは、姫乃さんのコンプレックスであった脚のモデルだったという話。
日本人脚フェチカメラマンに声をかけられ、「自分が嫌いでも人から需要があることがあるんだな」と思ったとのこと。
自分のことをあまり好きじゃなかったが、おたくから愛されている自分を大切にしたいと話してくれました。惚れてまうやろ

たまちゃん!ハーイとかいうキラーチューン
この曲がマジでヤバくて。。
姫乃さんが「たーまちゃん」って言ったらお客さんが「はーい!」っていうコール&レスポンス曲なのですが
客が姫乃たまになって返事をするってやばい。。
モデル初仕事MCからもわかるように、姫乃さんは自分探し的な意味で自分をおたくに完全に委ねているのですよね。
自分の中に自分があるのではなくて、おたくの中に自分がある。という曲だと思うのです。泣ける。。
これぞアイドルだな・・!!!


ライブ受付で最初に姫乃さんから香り付きのお手紙を頂いたのですが
この演出も香りを残すというか移すというかライブ会場の外に持ち出すというか、、
なんか姫乃さんのアイドル観とすごく関わる感じでグッときてしまいました涙
あとこの香水すごく知ってる匂いで普通に好きな香りでした。。。香水の名前が知りたいなあ

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ライブの終盤、アンコールのあとには
いきなりステーキとワインが出てくるというサプライズがあって、
おたくからのプレゼントとして「ねぇ、王子」をおたくや関係者が踊ってる映像が流れました。あとファンの人から、たくさんの赤いハートの風船を飛ばすサプライズもありました。

姫乃さんめっちゃ愛されてる!!!!!


そしてアンコールはおたくへのプレゼントとして姫乃たまになる前、゚*☆姫乃☆*゚名義での曲を披露してくれました。この曲は打ち曲でした。

www.youtube.com

姫乃さんはセルフプロデュースだし、
アイドルっぽい曲も多くないけどやっぱアイドルだなー!って思いました。
5年前のワンマンライブである「姫乃、消滅」のDVDがめっちゃ投げ売りされてたので
買って持ってるのですが、地下地下しくてエゴエゴしい18歳の姫乃さんからどうやって今の無我無我しい姫乃さんになっていったのか追っていったらすごく楽しそうです。。


アイドルとアーティスト

姫乃さんのライブ観てて思ったのでメモ。

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アーティストは作家性を作品に込めててそれをお客さんが見てる。

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アイドルは複数のおたくが妄想で映し出した幻みたいな存在。

 

 

その他気になったことメモ。

・ライブ始まってすぐニューシネマパラダイスのキスシーンが流れたんだけど
ニューシネマパラダイス観てないからよくわかんなかった。

・おたくからのプレゼント映像にセーラー服おじさんが出てきたのだけど何つながりなのか気になる。

・たまちゃんバブみがっょぃ

ツイッターで感想を見てたら、「かえせ!太陽を」に反応してる人が多くて面白かった。



姫乃さんアイドルだなー!\だなー!/

 

終わりです。

中野1日限定バーイベント開催のお知らせです

あけましておめでとうございます。

限定バーイベント開催のお知らせです。

 

中野1日限定バー

😻自♡空間😻

日時

2017年1月22日 日曜日

15:00〜22:30

お値段

💰チャージ1000円/2時間

🍷ドリンク500円から

🙆女性チャージ300円/2時間

場所

🐾中野駅北口徒歩7分「ヴィラージュレイ」

東京都中野区中野5-55-16  2階

ブロードウェイすぐそば

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ツイッター

中野1日限定バー 自♡空間(仮) (@yaritainakano) | Twitter

 

😻昼タイム

15:00〜18:30

女子向けまったり腐れお茶会 (ゆうり、なな)

😻夜タイム

18:30〜22:30

誰でも歓迎バータイム(えったん、なな)

 

🎉おみやげ🎉

運だめしチロルくじ

自♡空間コピー本

 

🌟差し入れ大歓迎🌟

食べ物お酒の差し入れとても喜びます!

 

🌟月1開催予定🌟

継続して開催予定です!

 

🌟やりたいことをやりたい🌟

きっかけはいろいろあるのですが、

やりたいことを続けるためにはじめます☺️

お客さんとキャストの垣根を低く、誰でもアイディアを試せるようにおたくもサブカルも腐女子ハイカルチャーもファッションも音楽も混在のままどうにか続けていきたいです。

2017年よろしくお願いします☺️

 

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企画・内装/ディスプレイ担当 なな

@ststnnk

「君の名は。」と「君の心は。」とアイドルとおたく


君の名は。」めっちゃよかった。


しかし周りの人には結構不評で、高校生向けの恋愛ものでしょ、あれのどこで泣いたのwって
感じで悲しかったので、あれのどこで泣いたんだろう?って気になってきて、
感想をまとめようと思った。


遠隔入れ替わり設定が最高だった。

通常の入れ替わりものっていうと、一緒に階段を転げ落ちた衝撃で男女が入れ替わってて、
周囲にバレないように共通の秘密としてドタバタする、みたいなものが定番だと思う。
けどこの「遠隔」入れ替わりは、他人の中に自分が入ってしまったということをすぐ理解できず、
まず自分としてお互いの身体に出会う。
まるで或る日突然パラレルワールドの自分自身になったように認識する。

初めての入れ替わりのとき、みつはは「都会のイケメン」になれたんだ~と自分の変身した姿だと勘違いしている。

だんだんお互いの状況がわかってきて、日記を使って2人はコミュニケーションをとり始める。
面識のない関係でありながら、その人自身として周囲の人と関わっていく。
三葉は、たいして瀧くんらしく振舞おうともしないで可能世界の中の自分を楽しむように憧れの都会生活を楽しむ。
田舎の女の子と都会の男の子がそれぞれお互いの環境の当事者になる。

その様子は、入れ替わりのドタバタや2人の恋愛の予感よりも
瀧くんだったかもしれない三葉、三葉だったかもしれない瀧くんに想像力を引っ張られた。

「遠隔の入れ替わりで、秒速5センチみたいな話」という前情報を聞いて、
メールや日記を使ったコミュニケーションを描いて
2人のプラトニックラブを描く映画なのかな?と思っていたけど、
その予想は裏切られ、入れ替わりの日常生活はとてもテンポよく進んでいく。

物語の中盤、入れ替わりが急になくなり、瀧くんが三葉を探しに行く。
そこで過去の災害を知るが、その時点で三葉だったかもしれない人である瀧くんは、
恋愛感情あるなしに関わらず、災害の当事者にすでになってしまっている。

災害、事件事故何もかも全て最近では、「当事者」じゃないと言及できない雰囲気がある。
君の名は。」は都会が一方的に地方を救う話のようでいて、
「遠隔入れ替わり」と恋愛のトリックで「当事者」の壁をすり抜けていく。
それはとても希望のあるものに思えた。

 
めちゃイケのパロディ企画「君の心は。」


めちゃイケで仲の悪い芸人の岡村と西野の仲直り企画として「君の名は。」のパロディ企画をやっていた。

普段テレビ見ないからこの2人がどういう感じか知らないし、
最後の和解シーンしか見てないのだけど、もうめっちゃよくて。

そもそも理解し合えない他人同士の思いやりや当事者性、現場性、自分のことのように相手を思うこと、
そういうことを映画作品を通して現実にするっていう構造がとても最高だった。

このスピードで「遠隔入れ替わり」ネタをガチ企画にするのってすごいし、
相互理解の装置にして仲直りをするのをテレビで流せるものにするのがすごいと思った。

この芸人2人の場合は遠隔ではないけど、お互いの芸能界での「立場」理解の装置になってて
「都会のイケメン」と「田舎の巫女」という遠くて理解できるわけもない立場の交換という映画と同じ。

 



私がアイドルに感じている魔法はこれにすごく近い気がする。
(アイドルがおたくに感じていることは全然違うだろうけど。。)

アイドルの女の子が自分に無関係な人なのは明白なのに当事者のようになってしまう魔法。

たとえ遠くの土地でもその人がいるから私にとっても馴染みの土地になる。
聖地巡礼する時、アイドルは私に乗り移りたそうにこっちを見ている。(ような気がする)

自分のことのように応援する気持ち。
しまいにはアイドルというコンテンツとしてのキャラクターだけじゃなく、
その中の人のことまで大切に思えてきてしまう魔力。

アイドルと入れ替わってるような気持ちでアイドルを見て、
アイドルの住んでる(活動してる)街まで行き、同じ歌を歌って踊って
彼女の好きな物を調べて真似して今何してるかなって思ってSNSでつながってアガる。

急にいなくなってしまい終わる関係性まで、君の名は。みたいだ。

 

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君の名は。」では一度途切れた入れ替わりの当事者関係の後に、偶然に街でもう一度出会う。

そしてその時、改めて今度は他者として、名前を名乗って始める。
あの頃の記憶はない2人は自己紹介をして、これから初めてコミュニケーションをとるのであって、
関係性はここから始まりどんな結末が待ってるかまだわからない。

「運命の人」的な演出だしそういう映画なのかもしれないけど、自分が感動したのは
分かり合えるはずもない他人同士が、魔法で偶然つながって、自分のことのように相手を思うことになって
それで災害も救って(救わなくてもいいけど)新しく恋愛の予感もさせて(成就しなくてもいい、というか他人同士に戻っているので傷つくことが前提の普通の関係)終わるところかなあと思った。

台湾の写真を使い捨てカメラで撮ってた。

3回目の台湾遠征で、使い捨てカメラで写真を撮っていました。

台南の街は廃墟だらけでどうしようもなくノスタルジック。

 

 

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未来ちゃんの魔法陣がある。(ない)

 

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台南のゲストハウスで落ち着かなくて朝から街に出た。

安平老街 Anping Old Street


 

台湾で一番古い街。

 

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建物の後ろからカラフルな廟の頭が見える。 廟(ミャオ)と呼ばれるお参りするところが沢山ある。日本でいうお地蔵さんくらいかそれより多いくらいある。廟だらけ。

未来ちゃんと宇宙船シーラカンス号もいた。(いない)

 

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台南駅の周りはなんとなくリゾートっぽい。

 

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黄色い街。

 

 

台南に来るのは2回目だった。

クリーム色の壁、レンガの壁、路地に入ると廟、廃墟。

未来人が捨てた街みたい。

実際にここは古都だから、捨てられた街でもある。

ノルタルジックなSF感たっぷりの街で、ここはアイドルの撮影にぴったりだなあと何度も思って歩いた。

光の中に立っていてね。

 

路地裏にアイドル衣装で立っていてほしいな。

 

 

 

 

 

 

イベントレポ#01 *荒木さんのご飯イベント*

 

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石彫で作品を作っている荒木美由さんのイベントがやっていたのでブランクラスに行きました。

〇〇のかたちを探す#4 なくなる
荒木美由[一瞬のごちそうさまのあとに、100年後の石の話]
企画:野本直輝
場所:blanClass
日程:2016年12月3日(土)
開場:16:30 開演:17:00


ブランクラスは、横浜乗換京急で井土ヶ谷という駅にあって、結構遠かった。

荒木さんは、大きい石や紙などの物体に穴を開ける作品と、
今回のようにイベントで料理を振る舞う作品?を主に活動しています。

今回は、「なくなる」というテーマのもと、
荒木さんが同居されてるおばあちゃんの料理師範学校時代のレシピを
荒木さん自身で再現し振る舞いながら、参加者全員で「なくなる」ことについて話すというものでした。

今から約50年前に料理学校で習ったレシピを忠実に再現したお料理は
イメージしていた家庭の味的な素朴な味ではなく手が込んでいて
凝った味付けがされているものが多く、美味しかったし見た目にも鮮やかでした。

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なくなっていくご飯を食べながら「なくなる」トーク。
みなさんのなくなる話を聞きながら、自分はなくなる体験って思いつかないなと思った。
「なくなった」体験ならたくさん思いつくけど、「なくなる」という瞬間の体験はあまりない。

なくなるということの一回性(=現場性)と
彫刻という頑丈でずっと残る作品の永遠性の距離が不思議な作家さんだなと思いました。

穴を開けられた彫刻は、なくなった後の状態なのに対して、
料理は、今まさに進行形で失われているもの(おばあさんの記憶)に参加している感触があって楽しかった。


トークの中では、「なくなっていくものを残したい」ということが何度か話題に上がったけど
形に残すということはアートの本質的な部分でもある。
アートは100年後残るものだ。

なくなる瞬間の話は、なくなったものとその残し方の話と切り離しにくいから、話がまとまりにくい。。

話は飛ぶけど、あるアイドルが卒業する時「活動を続けていくよりも思い出として残りたい」というようなことを言った。
真意はよくわからなかったけど、なくなったものとは思い出として付き合う以外ないのだろうか。。。